港島Journal Watch 2013年12月分

<2013年12月分>　発表者: 園，監督者: 渥美

1. Targeted temperature management at 33 degrees C versus 36 degrees C after cardiac arrest. 

N Engl J Med. 2013 Dec;369(23):2197–206. PMID: 24237006

・院外心肺停止後の昏睡患者に対する低体温療法の目標体温に関して、33℃が36℃よりも有益とは言えない。

2. Duration of Resuscitation Efforts and Functional Outcome After Out-of-Hospital Cardiac Arrest: When Should We Change to Novel Therapies? 

Circulation. 2013 Dec;128(23):2488–94. PMID: 24243885

・機能予後良好な生存退院患者の割合は、心肺蘇生にかける時間とともに分毎に低下する。

・新規の心肺蘇生法は、従来法が奏功しないことを確認するまで待つべきではなく、心肺停止直後に試行されるべきである。

3. Treatment of anemia in patients with heart disease: a systematic review.

Ann Intern Med. 2013 Dec;159(11):746–57. PMID: 24297191

・高い輸血閾値は、死亡率を必ずしも改善しない。大規模臨床試験を要する。

・鉄剤の経静脈的投与は、心不全と鉄欠乏を有する患者の症状を改善に有効かもしれない。さらなる検証を要する。

・エリスロポイエチン刺激薬は、心不全と軽-中等度の貧血を有する患者に有益とは言い難い。また、深刻な害と関連がありそうである。

4. Leukemoid reaction: spectrum and prognosis of 173 adult patients.

Clin Infect Dis. 2013 Dec;57(11):e177–81. PMID: 23994818

・類白血病反応の予後は、特に高齢者や敗血症患者においては致死的である。

5. Effects of clinical supervision on resident learning and patient care during simulated ICU scenarios. 

Crit Care Med. 2013 Dec;41(12):2705–11. PMID: 23963128 

・指導医とともに診療できる方が、そうでない場合に比べて、ケアの質が改善する、また、その後の診療における研修医の独立性を妨げない。

2013年12月分のプレゼンテーション（YouTube）

http://youtu.be/_vVktxxpzVQ

2013年11月分のスライド

http://1drv.ms/1cMtEjz

2013年11月抽出されたすべての論文

http://1drv.ms/1cMtLvt