Evidence-Based Practice in Critical Care 14章〜15章


14. 〜ALIというのはひとつの症候群か?〜

  ALIという概念は、ひとつの症候群として治療などの研究をするのには有用かもしれない。
  ALIの定義は、症状、アウトカム、治療反応性、血清マーカーによって構成され、変化しうる。
  肺炎と敗血症のように誘発因子のオーバーラップがALIの分類の実用を制限している。
  ARDSNetが推奨するlow-stretch ventilationの効果はALIの誘因が何かによって異なるというエビデンスはない。
  将来的には肺の再膨張性や画像所見の違いでALIの分類ができるかもしれない。
  ALIを分類しようとすることは、将来的にALIのリスク、診断、予後、治療を研究する上で適切である。

15. 〜ARDSに対する最適な人工呼吸管理は?〜

VALIALIARDSの死亡率に寄与する重要な因子である。
  ARDSおける呼吸管理の目標は、肺への損傷を最小限にしつつ適切なガス交換をすることである。
  Low Tidal Ventilation4-8mL/kg)、Pplat<30cmH2Oは肺保護戦略の鍵である。
  適切なPEEP圧はまだわかっていない。

(担当 朱)

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