港島Journal Watch 2016年2月分


<2016年2月分> 発表者:井上彰、監督者:園
(1) The Third International Consensus Definitions for Sepsis and Septic Shock (Sepsis-3).
Singer M, et al. JAMA. 2016 Feb 23;315(8):801-10. PMID: 26903338
敗血症の新定義。

(2) Effect of Acetazolamide vs Placebo on Duration of Invasive Mechanical Ventilation Among Patients With Chronic Obstructive Pulmonary Disease. A Randomized Clinical Trial.
Faisy, et al. JAMA. 2016 Feb 2;315(5):480-8. PMID: 26836730
アセタゾラミド使用によりCOPDの人工呼吸期間が減少しなかった。

(3) Stopping vs. Continuing Aspirin before Coronary Artery Surgery.
Myles PS, et al. N Engl J Med. 2016 Feb 25;374(8):728-37. PMID: 26933848
冠動脈手術直前のアスピリン投与は、血栓合併症を減少させなかったが血性合併症も増加させなかった。

(4) Caplacizumab for Acquired Thrombotic Thrombocytopenic Purpura.
Peyvandi F, et al. N Engl J Med. 2016 Feb 11;374(6):511-22. PMID: 26863353
カプラシズマブはTTPの治療奏功までの期間を短縮した。

(5) Randomized Trial of Apneic Oxygenation during Endotracheal Intubation of the Critically Ill.
Semler MW, et al. Am J Respir Crit Care Med. 2016 Feb 1;193(3):273-80. PMID: 26426458
挿管時のNHFは低酸素血症の予防にならなかった。

2016年2月分のプレゼンテーション
2016年2月分のスライド
2016年2月に抽出された全ての論文

CQB 2016/04/12

PPIによる薬剤性肝障害が、他のPPIに変更することで改善しうるか?(園)前景疑問
DAPT患者における胃潰瘍の一次予防(岩崎)前景疑問

臨床倫理学 ―臨床医学における倫理的決定のための実践的なアプローチー


<2015年1月〜2016年4月>
日本語版序文
序文
四つの項目:臨床倫理学における症例分析

第1章 医学的介入の適応
 不適切な介入
 蘇生を試みないという指示
 死にゆく患者のケア
 治療停止の法律上の意味
 死の判定

第2章 患者の意向
 インフォームド・コンセント
 判断能力
 宗教的および文化的多様性による信念
 誠実なコミュニケーション
 治療の正当な拒否
 事前計画
 精神的な判断能力が欠如した患者のための意志決定
 患者の意向の限界
 医師の提案に非協力的なこと
 代替医療

第3章 クオリティ・オブ・ライフ(QOL)
 QOLの増進
 客観的なQOL基準
 安楽死と自殺幇助
 自殺

第4章 周囲の状況
 利害関係者の役割
 医師の守秘義務
 医療の経済学
 限られた医療資源の配分
 宗教
 臨床倫理における法律の役割
 臨床研究
 臨床教育
 産業医学
 公衆衛生
 倫理委員会
 倫理コンサルテーション

CQB 2016/04/05

Ph (-)の血液型の患者に対する輸血の方略(井上)背景疑問